長めのひとりごと

好きなことを好きなだけ

自担に落ちるまでと落ちてからの話をしてみる。

 

(未だにこの“自担”という表現に慣れないオタク)

 

なぜ好きになったんだろう、どういうところが好きなんだろうという3年目の思い出しメモ代わりのあれこれ。

 

1. きっかけ

 

西畑大吾さんのことを“自担”だと自覚したのは、結局どのタイミングだったんだろう。

 

最初は諸々を見ていて、ふんわりとなにわ男子や関西ジュニアに対してまるっと好感をもったところから始まったはずだ。

西畑さんに強く惹かれたのは、間違いなくジュニアチャンネルに投稿されたダイヤモンドスマイルで輝く姿を見た時だけれど、その時点ではまだ西畑担とは言えなかった。

 

なにわ男子「ダイヤモンドスマイル」(Kansai Johnnys’ Jr. DREAM PAVILION 〜Shall we #AOHARU?〜) - YouTubeyoutu.be

今でもこのダイヤモンドスマイルを見るとちょっと泣きそうになる。これがわたしの原点。

 

あの時は、センターにいる彼の姿に『なにわ男子』を見ていたのだ。

 

そう、まさにグループの顔。

 

2次元でも3次元でも2.5次元でも、様々なアイドルが活動している群雄割拠の時代に、男性アイドルの原点にして頂点とも言える最大手の事務所に属する彼らが、清々しいまでの“王道”をやっていることに感動した。

グループとして王道を行く覚悟のようなものを、真っ直ぐにこちら(視聴者)を見つめる黒目がちの瞳から感じ取った。

もっと見たい、もっと聴きたい、もっと知りたいと思った。

 

あの視線と、顔をよく見せるためにマイクを少しずらして持つ、アイドルとしての自覚をもった姿を見なければ、今頃推していなかったかもしれない。それくらいの衝撃だった。

これが2021年1月の話。

この“王道”は、なんというか、実際に存在しているかどうかは置いておいて、世間一般の人が想像するアイドル像という感じだった。個人的には。

だから創作物ではよく見るけれど、現実には実はあまりいなかったのかもしれない。

 

そうして本格的に気になり始めたなにわ男子という存在。

オタクの性というか、推し始めるときには調べられる限り過去のことを知ろうとしてしまうから、まずなにわ男子結成までの過程を見、各個人のパーソナルな部分を知り、そして西畑さんの入所~Aぇ少年なにわ皇子~関ジュのセンターと追っていくうちに「この人を推したい」を自覚していった感じだったのだろうか。

 

たぶん、アイドルという職業に対する猛烈なプロ意識と、個よりも集団を優先しようとする姿に、「わたしは他の誰でもなくあなたのことが好きなんだよ!」と叫びたくなるくらいに堪らない気持ちになったのだと思う。(そしてこれは今でも“そう”)。

同学年ということも結構大きくて、自分と同年代の彼が、周囲からのプレッシャーを背負いながらデビューを目指して王道アイドルのセンターを全うしているということに胸を打たれたのだ。

 

ダイヤモンドスマイルとの出会いから少し経って、2021年の4月。

このとき、デジタル会報に花輪せんせいを演じる西畑さんのインタビューが載っているという理由だけでジュニア情報局に登録した時点で、もう既にかなり西畑さん寄りだ。

昼休みに職場で登録、そのままATMに支払いに行き、急いで自席に戻って会報を読んだことが懐かしい。

 

とはいえ。

デビュー発表も無事配信で見届け、心待ちにしていたなにわ男子の単独FCの開設日。

いよいよ入会のタイミングというときに「好きなアーティスト」を選ぶのを迷った(躊躇った)記憶もある。

誰かひとりを推しと決めたが最後、一気に盲目になる未来しか見えなかったから、ある意味では最後の抵抗だったのかもしれない。

別ジャンルのオタクだったし、未知の世界でもあるし、わたしはまだ完全に落ちてはいないぞ!のような。

情報局だって『西畑大吾』で登録していたのだから今思うとあまりにも無駄な抵抗すぎるのだけど。

 

と、言うことは

その「好きなアーティスト」を選んだ時点がスタートだったのか。

わたしがこの人を応援していこうと腹を括った瞬間は、たぶん2021年8月27日だ。

 

 

2. 彼を好きな理由

 

当時無駄に葛藤したわけだけれど、どう考えても、これまでの推し遍歴からして、わたしが西畑さんを好きになるのは当然であると今なら言える。

 

トーク力やMC力の高さ、思慮深さ、アイドルであることの覚悟と矜恃、自分の見られ方を理解して魅せることができるところ……

挙げればキリがないというか、こちらに見せてくれる姿がずっとツボと言うほうが正しいかもしれない。

 

何よりもまず、言葉の持つ力を良くも悪くもよく知っていて、きちんと使える、使おうと努力する人が好きなのだ。それは思慮深さという点にも繋がる。

確か初心ラジでの発言だったはずだけど、「あまり言葉を間違えない(誤用しない)」と言っていたのは、自信をもって使える言葉しか使わないようにしているからなんだと思う。

語彙力が豊富というよりも自分の発言に対する責任感みたいなもの。

言葉なんてものは受け取り手の問題もあるから本当に難しいと常々感じる。いま長々と文章書きながらも思っている。

正直そのあたりすごく器用というわけではないのだろうと察するけれど、それでもきちんとしたいという気概を端々から感じるところに惹かれてしまうのだ。

 

そしてわたしは、ともすれば「良い子ちゃん」や「優等生」と言われるようなタイプにとにかく弱い(知れば知るほどそんな一言で片付けられないし、実はかなり愉快な人であることは今は分かっているけれど)。

どの分野でも平均点かそれ以上を取ることができ、普段からやるべきことをやっているからこそ、周囲が当たり前に受け入れすぎて、“できる”、“やっている”が目立たなくなってしまうことがありそうなタイプ。

※これはあくまでも傍から見た主観100パーセントの意見なので悪しからず。

 

具体的には日刊の定時更新を守っている生真面目なこだわりの強さのようなものがたまらく好き。

そのこだわりは枷になるときもあるはずなのに(少し遅れただけでファンがざわつくとか)、決めたこと、決められたことを続けようとする姿勢が好きだ。

個人的には にしはったーが気まぐれ更新になったことに安心しているくらいなので日刊も無理せずと思っているけれど。

 

ほかにも、喋ってないメンバーに必ず話を振るとか、ブログで満遍なくみんなの写真を載せるところとか、そういう細やかな心遣いみたいなもの。

それはもちろんメンバーのことが大好きで大切に思っているということもあるんだろうけど、きっと見ている側である“我々”のことを考えてもくれていて。

もっともっと自分本位で良いのにと、西畑担のわたしなんかは思ってしまうのだけど、でも彼のそういうところが本当に心底好きなのだ。

 

あとは、初めてダイヤモンドスマイルを見たときに惹かれた理由にも通じることだけど、自分の容姿や世間からの見られ方を理解して、“かわいい”や“キラキラアイドル”をしてくれるところ。

昨今はそういう「かわいい」に寛容な世の中になってきてるとは感じる。それでもやっぱり100%風当たりが良いとは言えないなかで、成人男性が全力でかわいくいてくれること、本当にすごいと思う。

表向きの顔がその人のすべてではないと分かっているし、ご本人もオフは全然違うと言っているし、時折“リアルさ”が垣間見えるからこそ、表舞台に立つときにバチッとスイッチを入れられるところを心の底から尊敬している。

 

もうひとつ。

前にTwitter(X)でも似たようなことを呟いたけど、彼のそんな可愛らしい顔つきや小柄な体格は、たとえば彼の強みのひとつである演じるということにおいて、もしかしたら不利なときもあるのかもしれない。

でも、逆も然りで、この容姿だからこそ出来ることもまた絶対にあるのだと思う。KAPPEIの啓太や、新・信長公記の秀吉でそれを強く思った(振り幅もすごい)。

可愛らしさを存分に生かした役どころも良いし、所謂普通の男の子を演じて違和感のないところも良いな。

可愛らしい見た目に反して実は……という役も好き。

 

演技が技巧的に上手いか下手かは素人ゆえ判断しかねるので置いておいて、わたしは西畑さんの演技が“好き”だ。

特に視線や目つき、佇まい、呼吸のような言外の表現。

忌怪島は先に小説版を読んでから観に行ったのだけど、シンセカイのメンバーに称賛されたときに浮かべた微かに得意げな表情は、わたしが小説を読んで頭の中で作り上げた友彦にはない顔だった。片岡友彦像がぐっと深まったのだ。

 

(ドラマを観るのが苦手だった人間が、西畑さんやなにわ男子を好きになってから、すべてではなくとも作品を追えているのがすごい。自分の一番の変化はこれだと思う。)

 

そういえば容姿のことで言うと、本当に初期の初期、西畑さんを知ってすぐの頃。真面目そうな見た目の彼の口元から、いたずらっ子のような犬歯が覗いていたことにやられたんだった。

黒目がちな瞳も相俟って自他ともに認めるチワワなのも頷ける。

角のない輪郭や少し幼い顔つき、白い肌が、女の子の格好やどんな髪色でも違和感なく似合う理由なのかな。

 

3. 結局

 

大体何を見ても脳直で好きだなーと思っているので、具体的なこのときのここがよかったみたいなエピソードが全然出てこない、完全に自分の感情整理のための文になってしまった。

 

結論は、西畑大吾さん推せる、というただそれだけの話。

 

 

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